CPI予想下回りドル円下落!米CPI3.2%

ドル円

ドル円相場の動向

15日の東京外国為替市場では、ドル円相場が下落しました。

これは、10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、インフレの勢いが鈍化したことが主な要因として挙げられます。

米CPIが3.2%と予想を下回ったことで、市場では連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退し、米長期金利が低下しました。

これにより、円買いドル売りが先行した結果ドル円相場が下落し、ドル円相場は前日比1円02銭円高の1ドル=150円61~62銭となりました。

市場では、5・10日がゴトー日であり、仲値にかけたドル買い需要も意識され、一時150.67円まで戻りましたが、米CPIの影響でドル円相場は下落し、市場ではFRBの利上げに対する期待が低まりました。

ユーロ円の動向

ユーロ円相場は対ドルでは下落しました。ドイツの景気見通しの上昇が影響しています。ドイツの景気見通しの指標が予想以上に上昇したことで、欧州の金融引き締め長期化が意識され、ユーロは対ユーロで下落しました。具体的な数字として、ユーロ円相場は前日高値を上抜けて163.83円と2008年8月以来の高値を記録しました。ユーロ円相場は景気見通しの指標に影響を受け、ユーロ高の動きがみられました。

米国株式市場の動向

米国株式市場では、10月の米CPIの下振れを受けて、株価が上昇し、特にハイテク株が強い動きを見せました。FRBの金融引き締めが長期化する懸念が後退し、株価が広く上昇。ハイテク株に対する買いが強まり、ナスダック総合株価指数は大幅に反発しました。具体的な数字として、ダウ工業株30種平均は3日続伸し、ナスダック総合株価指数も高水準で取引されました。米国株式市場では、FRBの金融政策に対する懸念の軽減が株価上昇に寄与しました。

米国債券相場と金利の動向

10月の米CPIの下振れを受けて、米国債券相場で長期ゾーンが大幅に続伸し、利回りは低下しました。米金融引き締めが長期化する懸念が後退し、投資家は安全資産として債券に資金を流しました。具体的な数字として、10年物米国債利回りは4.45%(▲0.19%)と急低下し、長期債への買いが拡大しました。米国債券相場では、安全資産への需要が高まり、利回りが低下しました。

原油先物相場と金先物相場の動向

原油先物相場は横ばいの動きを見せ、金先物相場は続伸しました。米金利の先安観から株高が進み、原油買いも強まりました。金先物は10月の米CPIの予想比下振れを受けて、ドル建て金に割安感が生まれ、買いが集まりました。具体的な数字として、WTI原油先物は1バレル=78.26ドルで横ばい。金先物は1トロイオンス=1966.5ドルで上昇し、ドル安の影響を受けて買いが広がりました。原油と金の相場はそれぞれ異なる要因に影響され、動向が分かれました。

まとめ

これらの要因を総合的に考えると、金融市場は引き続き様々な不確定要因に晒されています。景気動向やインフレの進展に対する市場の期待が市場を牽引する中、投資家は慎重なポジション調整が求められる状況が続いています。

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